静岡県裾野市の私立の認可保育園「さくら保育園」で、1歳児クラスの女性保育士3人が園児の足をつかみ宙づりにしたり、倉庫に閉じ込めたりするなど虐待していた問題で、県と市は3日、同園に共同で特別指導監査に入った。監査開始を受け、同市の村田悠市長は週明けにも同園の桜井利彦園長を刑事告発する考えを示した。
村田市長は取材に「桜井園長は虐待を知っていたにもかかわらず、その事実を隠蔽(いんぺい)していた。責任者として責任は非常に重い」と述べた。問題行為をしていた保育士3人=いずれも退職=や園を設置している法人の刑事告発も検討するとしている。
園は問題が市に通報されて以降、全保育士に対し問題を口外しないよう誓約書を書かせていたことが明らかになっている。「業務中に知り得た園児および園内関係者の個人情報、資料、電子ファイル、園の機密事項などを第三者に漏洩(ろうえい)したりしないことを誓約する」といった内容で、10月下旬に書かせていたという。村田市長は「(事件が公になる前の)この時期にこのようなものを書かせるのは隠蔽にほかならない」との認識を示した。園側は「守秘義務を守るための一般的なもの」などと弁明しているという。
5時間かけて監査
監査は午前10時過ぎ、県福…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル